第4回 「Teachers Learning DAY」の導入

第4回 「Teachers Learning DAY」の導入
【協賛企画】
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 学びの変革のための研修時間を十分に確保するため、月に1回授業を午前のみにして、午後を教員研修の時間「Teachers Learning DAY」にしました。

 「授業デザイン」の研修会として実施した昨年の実施内容は以下の通りです。

4月 年度当初研修(これからの未来社会について考える)

5月 授業デザイン研修(知識構成型ジグソー法)

6月 授業プラン作成(教科横断型授業デザイン)

7月 教育長・教育指導課訪問

8月 授業デザイン研修(益川弘如教授)

9月 授業プラン作成(授業実践記録映像制作)

10月 授業プラン作成(授業実践記録映像制作)

11月 公開授業プランニングシート作成

12月 公開授業プランニングシート検討

1月 インテル® Skills for Innovation

2月 インテル® Skills for Innovation

3月 インテル® Skills for Innovation

 研修の実施方法についても、いわゆる従来型の一斉研修のスタイルから、教員も学びたくなるような「主体性」を重視した研修にシフトしています。その日の研修の「目的」について全員で共有した後は、一斉に集まることは最小限にしました。一斉に研修を受講する時には、ハンズオン(体験型研修)を多く設定したり、長めのブレークタイムを設定したりして(後述の校内カフェサロン「原外カフェ」でも研修ができる状況が生まれました)、教員自身が授業デザインの当事者となり、教員間での対話が進むように工夫しました。

 特に重視したことは、教員自身が「この授業は自分がデザインしたオリジナルの授業だ」と実感することができるようにすることです。そのために、授業を意図的・定期的に公開する場を設定しました。具体的には、毎月設定の土曜授業や外部からの視察などの実践公開の場を設け、実践記録映像を残すなどしました。自身がデザイン(クリエート)した授業で生徒が夢中になって取り組んでいるという充実感が、「授業デザイン力」の向上につながる一番の近道だと考えています。

 さらには、授業デザインを中心にインテル株式会社が提供する世界的な教員研修にも挑戦しています。日本で最初の取り組みであり、国内事例だけではなく、世界水準の「学び」の構築を目指していきたいと考えています。

 「Teachers Learning DAY」の時間中、生徒たちは「中学生の居場所づくり」として、地域の民生委員や主任児童委員が企画・運営する校内カフェサロン(原外カフェ)に参加することができます。フリードリンクやお菓子を囲みながら対話することのできる安全な居場所で、地域の福祉関係者や保護者(PTA)、メンターとしての大学生や高校生などが集い、学校を拠点に「中学生の居場所」を地域に展開する取り組みになっています。

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