「探究」を本物の「社会課題の解決」に迫る「学び」として捉えた場合、その解決の手段としてテクノロジー(先端技術)を利活用したSTEAMがあると捉えています。教科の授業や課題解決学習(Project-based learning)で身に付けた資質・能力を最大限発揮することで本物の社会課題に向き合い、多様な他者と協調(collaboration)しながら試行錯誤して解決を目指していくことが重要であると考えています。
STEAM教育として、特に最先端(本物)のテクノロジー(先端技術)に触れる学びを重視して展開しています。具体的な取り組みとしては、教育活動全般にドローンを活用し、地域企業でドローンによる社会創造を目指す企業と協調(collaboration)して、本格的な空撮やトイ・ドローンによるプログラミング、マニュアル操縦体験などを実施しています(Drone Impact Challenge Educationを共同開発)。
また、ヤマハ株式会社が開発した歌声合成ソフト「VOCALOID™」教育版やTeam Lab「Body」、360度カメラやAR・VRなど、ボリュメトリック・ビデオなどの先端技術を実際の課題解決で活用する「学び」を展開しています。
今年度からは、これらの「学び」を十分に展開するための授業時数を確保するため、文部科学省「授業時数特例校※」として教科の時数を1割減らし、総合的な学習の時間を1割増やす取り組みをスタートしました。「探究」学習として、本物の社会課題に触れ、多様な他者と共に試行錯誤して課題解決にあたる学びです。
この「探究×STEAM」の実践事例として、今年6月に生徒会が企画・運営した地域協創イベント「原リンピック」があります。
次回はこのイベントについて、詳しく解説していきます。
※文科省「授業時数特例校」の本校の取り組み