第7回 「地域との共創」による生徒たちの変化

第7回 「地域との共創」による生徒たちの変化
【協賛企画】
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 「原リンピック」は「共生」をテーマに、「パリ2024パラリンピック」や「東京2025デフリンピック」を地域と共に応援するイベントです。企画から運営まで「0(ゼロ)」から中学生が創り上げた体験型イベントです。地域の福祉団体と協創でクラウドファンディングから始まり、イベントの企画立案、参加団体(20団体)への依頼・調整、会場設定、スケジュール管理、当日の生徒ボランティアの招集・運営、広報活動など全てを生徒がプロデュースします。

 当日は100人の生徒ボランティアが運営に当たり1000人を超える来場者を迎え、大きなトラブルなく終了することができました。このイベントはさまざまなメディアに取り上げられ、その取材対応も生徒が行いました。イベント前日には、NHKのニュース番組でイベントのメイン会場(体育館)からの生中継もありました。

 これら習得(各教科の学び)、活用(教科・学年などの枠を超えた課題解決学習)、そして「探究」(探究×STEAM)の取り組みを往還させ、未来社会をたくましく生き抜くための資質・能力を育成していきたいと考えています。

 「地域との共創」という視点からもう一つ、陸上競技部の活動にも大きな成果が出ています。「部活動の地域移行」により専門のコーチの指導が展開されて2年目。これまでの「指示」された練習から「考える」練習へと大きな変革を進めています。この取り組みは、本校でデザインしてきた「学び」と合致するものでもありました。練習の目的・必要性、内容、スケジュール、自分の競技の動画分析から食事に至るまで高いパフォーマンスを発揮するために徹底的にチームに考えさせるスタイルです。特に、個々の競技の動画分析については、動画を撮影して生徒間で試行錯誤しながら改善を図るといった手法を導入し、仲間と共に課題解決にあたりました。

 その結果、都大会に出場することが目標であったチームが今年度、「東京都新記録」を引っ提げて全国大会で上位に入る成績を残しました。

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