【面接の○回答×回答(209)】生き生きとした学級をつくるために

【面接の○回答×回答(209)】生き生きとした学級をつくるために
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問い

 あなたが学級担任になったら、どのような学級をつくろうと考えていますか。そのためにどのような取り組みをしますか。

○回答

 子供たちが学級の中で、生き生きと生活できる学級を目指します。

 個々の活動を集団の中で認め合え、意欲的に活動できる場にします。そのためにその子のよさを知ることに力を入れます。子供の声に耳を傾け、語り掛けて、その子らしさや可能性を見いだし記録します。それを学習指導や生徒指導に生かし、温かな雰囲気で活動できる学級をつくります。

 自分が認められ、必要とされているという実感は、さらに意欲的な活動を生み、児童生徒相互の人間関係づくりにつながると考えます。

【コメント】

 学級経営について自分の考えをしっかりまとめた回答になっています。この質問には教師を目指すなら誰でも答えられなくてはなりません。

 目指す子供の姿を意識した具体的な取り組みについて、学級経営案の略案を書くことを勧めます。

 例えば、「一人一人のよさを生かした学級」というように目指す学級を書き出します。

 次に、そこに到達させる道筋を考えます。学習指導、生徒指導などの重点を考えると取り組み方がはっきりしてきます。

×回答

 私は、明るく元気でいじめのない学級を作ります。時間の許す限り子供たちとの関わりを大事にします。

 休憩時間や掃除の時間も共に体を動かします。みんなで楽しく遊び、活動できればいじめもなくなります。子供たち相互の関わりは、互いのよさを知ることができ、人間関係改善に役立つと思います。

【コメント】

 目指す学級の目標はいいのですが、そこへの手だてが狭くなっています。子供との関わりは休憩時間だけでなく、学習活動や生徒指導など学級指導全体で考えなくてはなりません。目標に向けてどのようにしたいのかが問われているのです。いじめのない学級という視点は結構ですが、活動できる場やそこでの指導の重点についての方策が見えていません。それには、教育実習から学んだことを思い出すとよいでしょう。指導する学年、学級、学習と生活の様子、子供の意識などを思い出してみましょう。取り組み方や具体策が考えやすくなります。

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