第2回 複業してると毎日忙しい…だけどグッとくる!!

第2回 複業してると毎日忙しい…だけどグッとくる!!
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 本連載では「副業」ではなく、あえて「複業」という言葉を使っています。拙著『先生が複業について知りたくなったら読む本』でも触れていますが、「一人の人間としてさまざまな側面を持って生き働く」という意図を込めているためです。

 私は現在、教職からは離れ、会社員・法人代表を軸とした複業を実践しています。第2回の今回は、複業をする中で日々感じていることをご紹介します。

複業をしていると毎日忙しい

 複業していると毎日忙しくなります。「何を分かりきったことを」と思われるかもしれませんが、本当に忙しい。特にフルタイムの仕事を含めた複業となると、週に最低40時間はメインの仕事に費やし、さらに別の仕事を行うことになるので、時間を生み出すのは大変です。ちなみにこの文章は、正月の三が日の午前5時に書いています。子どもが起きてくるまでの時間が勝負です。人によっては通勤の時間を利用したり、夜寝る前の時間を活用したりといったこともあるでしょう。

成長痛を感じる日々

 私は複業を通じ、これまでさまざまな経験を積んできました。通信制サポート高校の立ち上げに伴走したり、書籍の出版を行ったり、大きなクラウドファンディングやイベントを実施したりと、いずれもこれまでに体験したことがないことばかりで、毎回が挑戦でした。同じ仕事を続けていると高度なことができるようになっていく反面、慣れによっていつしかチャレンジャーではなくなってしまうこともあるでしょう。しかし、複数の仕事を持つ状態であれば、慣れないことに挑戦することが容易です。慣れないことをするのは怖い反面、自分に良い刺激をもたらしてくれます。

だけどグッとくる!!

 複業に関わっていくと、普段過ごす組織とはまた違ったチームでプロジェクトに臨む機会があります。中には心震えるような体験に出合えることもあるのです。

 2024年に出版した『先生が複業について知りたくなったら読む本』も、私にとって心震わせる協業でした。22年に都立高校教員だったパパ頭さんが中日新聞に私をつないでくださり、それが掲載された後、学事出版の戸田幸子さんから教員の複業本出版に関するご提案がありました。出版が決まった後には、「この本のイラストは、兼業の在り方の問題について向き合ってこられたパパ頭さんに依頼すべきだ!」という私の意思に共感くださったパパ頭さん、戸田さんとの協業が実現し、私にとって宝物のような本を世に送り出すことができました。

学事出版「先生が複業について知りたくなったら読む本」より:パパ頭さん作
学事出版「先生が複業について知りたくなったら読む本」より:パパ頭さん作
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