第8回 3学期の「とっておきの話」

第8回 3学期の「とっておきの話」
【協賛企画】
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 今回は、3学期にお勧めの語りを低学年(1~3年生)向けと高学年(4~6年生)向けに分けて紹介します。

子どもに提示したスライド
子どもに提示したスライド

低学年向け:「あたらしいあたりまえ」を増やそう

 今日は1年前の自分に戻ってみるよ。最初に、この教室に入ってきたばかりのあの日に。

演出:1年前の名簿順の座席に移動する

 座れたかな?では、目を閉じて。1年前の自分を静かに思い出してみましょう。緊張して入ってきたこの新しいクラス。先生が最初にした話。周りの友達とどんな気持ちで話していたかな?

演出:30秒ほど黙想の時間を取る

 目を開けてください。皆さんは1年前と比べると、たくさんのことが新しくできるようになりましたね。

 1年前は、ひらがなを書くのが大変だった人もいました。

 1年前は、計算で指を使っていた人もいました。

 1年前は、運動が苦手だった人もいました。

 でも、今では当たり前にできるようになりましたね。

板書:あたらしいあたりまえ

 そうやって「あたらしいあたりまえ」を増やすことで、あなたたちは心も体も大きく成長しました。あと数か月で〇年生です。1年後の自分がまた楽しみですね。そうやって自分の成長を見つめながら、自信を持って次の学年へと進んでいってください。先生はいつまでも、応援しています。

高学年向け:物語の主人公であれ

 皆さんには今から、ある壮大な物語を想像してもらいます。この物語は、長い時間をかけて少しずつ進んでいきます。登場人物は100人以上もいて、大人も子どもも登場します。毎日場面は移り変わり、主人公にとって楽しいと感じる場面もあれば、苦しいと感じる場面もあります。これが6年間続きます。

提示:あなたが主人公の小学校生活物語(〇/6)

 その物語の主人公は…あなたたち一人一人です。何という物語か、もう分かりましたね?

 実は今、皆さんは○○小学校での学校生活という壮大な物語の途中にいるのです。一人一人が主人公です。どんな物語でも、主人公は誰かのせいにすることはありません。苦しいときも、主語はいつも自分。自分で考えたから。自分で決めたから。そう考えると、何事も楽しむことができます。どんな物語も一番楽しんでいるのは主人公ですから。

 今、この物語の6分の〇が終わろうとしています。「楽しい」学校生活はありません。いつも「楽しむ」学校生活があるのです。そのことを忘れず、これからも主人公でいてくださいね。

 次回は、語りについてのQ&A集を紹介します。

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