こども家庭庁は、こどもが安心して悩みを打ち明けられる環境をつくっていくため、こどもやこどもの周りにいる大人に伝えたいことをまとめた電子ポスターとショート動画を7月22日に公表した。三原じゅん子こども政策担当相は、同日の閣議後会見で「不安や悩みに直面してつらい思いをしているこどもたちが、想いを打ち明けやすい環境をつくるために、検討を重ねてきた」と話し、各自治体や教育委員会を通して動画などの周知を図っていくとした。
こども家庭庁では、こどもが安心して悩みを打ち明けられる環境づくりの課題や、大人に求められる対応を明らかにすることを目的に、2024年11月に「こどもの悩みを受け止める場に関するプロジェクトチーム」を発足。今年5月にこれまでの意見交換の結果などを踏まえて、中間報告を取りまとめた。
中間報告では、こどもに対しては▽相談することは悪いことでも、恥ずかしいことでもない▽味方になってくれる大人はきっといる。相談できる相手は親や先生だけではない▽友達から相談された時は秘密を守る・相手のことを考える。受け止めきれない時は、周囲の大人に相談を――と伝えている。
また、大人に対しては▽まず耳を傾ける、こどものサインにアンテナを張る▽こどもを一人の人間として尊重する▽こどもの希望を確認し、こどものタイミングを大切に▽秘密は守る――ことを示している。
電子ポスターに関して、こども家庭庁の担当者は「こどもたちには、相談できる相手は地域の大人や相談窓口など、多様であることを伝えたい。また、大人に対しては、こどもには言葉に表出されない想いがあることを改めて認識してもらい、身近なこどもへアンテナを向けるきっかけにしてほしい」と強調した。
同庁のホームページおよび同庁公式SNSにおいて公開されるショート動画は、7月22日に公開された三原担当相の動画を皮切りに、同プロジェクトチームメンバーや著名人からのメッセージ動画を、8月末までの間に週に1回、計6本の動画を公開する予定。以下のホームページやSNSアカウントから見ることができる。
・こども家庭庁公式 SNSアカウント