面接の基本を確認 目的や具体的な流れ、質問など

面接の基本を確認 目的や具体的な流れ、質問など
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2021年度の教員採用試験の本番まで、あと4カ月あまり。重要な面接対策として必須の、基本的な内容を見てみよう。自己PRと自己分析の再確認、面接官への対応など少しでも面接の点数を上げるため、チェックしておきたいポイントを挙げる。

面接の目的を確認

面接はなぜ行うのか、そして、どのような流れで行うかを確認する。教採試験を実施する各自治体では、それぞれが「○○県の求める教員像」を設定して、サイトなどで公開しているので、ぜひ確認しよう。面接官は、受験者との会話などを通して、当該自治体教員としてふさわしい人物かどうかを見ている。「人間性、人柄、個性」「教師としての資質・能力」「教師としての意欲、積極性」などをみる。姿勢や歩き方、表情、しぐさも含めて、教員としての情熱や適性を確かめていく。

エントリーシートの内容を覚える

主な質疑内容を次に挙げておく。

①面接票を基にした質疑=志望動機、趣味や特技、教育実習・ボランティア活動・アルバイト・講師経験などに関する事項。
②教育内容に関する質疑=教科指導、生徒指導、学級経営、学習指導要領など。
③児童生徒や保護者への対応に関する質疑=児童生徒対応、保護者対応、地域住民対応、同僚との関係など。
④その他=コンプライアンス関係、メンタルに関することなど。

また、「最後に言いたいことは」などと聞かれることも多い。個人面接では、「最初に自己紹介をしてください」「3分間で自己PRしてください」と投げ掛けられることもしばしばある。改めてしっかりと自己分析をしておく。間もなくエントリーが始まる。その際提出した自己PR文や自己推薦書の内容を確実に頭に入れておく。面接官はこれを基に受験者に質問をしてくる。内容に齟齬(そご)があってはいけないので、必ず覚えておこう。もしコピーを忘れたのであれば、試験当日までにできる限り思い出して、メモしておくことだ。

10の質問に答えられるように次に示す10の質問には、必ず答えられるように準備してもらいたい。
▽自分の長所・短所(強み・弱み)を教えてください
▽学生時代に力を注いだ学科、科目、分野は何ですか
▽アルバイト、ボランティア、留学などで学んだことは何ですか
▽これまでに感銘を受けた本、映画は何ですか
▽最近一番関心のあることは何ですか
▽教育実習や学校ボランティアで学んだことは何ですか
▽これまでに影響を受けた人を教えてください(教師を含む)
▽理想の教師像を教えてください(目指している教師像)
▽教師を志望する理由を教えてください
▽自分のどこが教師に向いていると思いますか(セールスポイント)

回答は全て「教師になることを前提に考える」といい。自分の特徴、個性、体験全てが教師に向いていると示さなくてはならない。また、単に「自分はこういう性格です」と述べても抽象的だと意味がない。具体的なエピソードや体験を整理して、どういう体験からいまのような考えを持つようになったかなど、具体性を持った回答ができるようにしておく。

今から心掛けたいこと

本番の面接に向けて今から心掛けておきたいことを挙げておく。①常に笑顔と元気を心掛ける。児童生徒は、明るく生き生きしている教員に接して大人になるし、大きな希望を抱く。②正しい言葉遣いをする。「マジですか」「あざーす」のような学生言葉から卒業する。平時にできないことは本番でできるはずがないので、普段の生活から心掛けよう。

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