2021年度の教員採用試験の本番まで、あと4カ月あまり。重要な面接対策として必須の、基本的な内容を見てみよう。自己PRと自己分析の再確認、面接官への対応など少しでも面接の点数を上げるため、チェックしておきたいポイントを挙げる。
面接はなぜ行うのか、そして、どのような流れで行うかを確認する。教採試験を実施する各自治体では、それぞれが「○○県の求める教員像」を設定して、サイトなどで公開しているので、ぜひ確認しよう。面接官は、受験者との会話などを通して、当該自治体教員としてふさわしい人物かどうかを見ている。「人間性、人柄、個性」「教師としての資質・能力」「教師としての意欲、積極性」などをみる。姿勢や歩き方、表情、しぐさも含めて、教員としての情熱や適性を確かめていく。
主な質疑内容を次に挙げておく。
また、「最後に言いたいことは」などと聞かれることも多い。個人面接では、「最初に自己紹介をしてください」「3分間で自己PRしてください」と投げ掛けられることもしばしばある。改めてしっかりと自己分析をしておく。間もなくエントリーが始まる。その際提出した自己PR文や自己推薦書の内容を確実に頭に入れておく。面接官はこれを基に受験者に質問をしてくる。内容に齟齬(そご)があってはいけないので、必ず覚えておこう。もしコピーを忘れたのであれば、試験当日までにできる限り思い出して、メモしておくことだ。
回答は全て「教師になることを前提に考える」といい。自分の特徴、個性、体験全てが教師に向いていると示さなくてはならない。また、単に「自分はこういう性格です」と述べても抽象的だと意味がない。具体的なエピソードや体験を整理して、どういう体験からいまのような考えを持つようになったかなど、具体性を持った回答ができるようにしておく。
本番の面接に向けて今から心掛けておきたいことを挙げておく。①常に笑顔と元気を心掛ける。児童生徒は、明るく生き生きしている教員に接して大人になるし、大きな希望を抱く。②正しい言葉遣いをする。「マジですか」「あざーす」のような学生言葉から卒業する。平時にできないことは本番でできるはずがないので、普段の生活から心掛けよう。