【合格する面接対策(5)】模擬授業① 自分らしさを出す工夫を

【合格する面接対策(5)】模擬授業① 自分らしさを出す工夫を
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元帝京大学・帝京科学大学教授 釼持 勉
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臨採講師の志望者は、毎日が授業ですから模擬授業への苦手意識はないでしょう。学生の志望者は経験が少ないので、対策をきちんと立て、練習に励まなくてはなりません。模擬授業対策の大きなポイントを紹介しましょう。

(1)指導案の作成

教科の単元が指定され、指導案の作成が課されるケースがあります。各教科の基本的な学習過程を把握しておく必要があります。目標の設定、前時の振り返り、目標提示、本時の流れの提示、本時の学習活動、まとめ、目標と評価の一体的な振り返り――などを指導案に示さなくてはなりません。基本的には一単位時間の授業の流れを理解していれば作成できます。小学校ならば国語、算数での指導案を作成する能力があれば大抵は対応できるでしょう。中学校以上では、事前に該当教科の各領域の内容を一つずつピックアップして指導案にまとめておくとよいでしょう。新学習指導要領に関する質問もあるので、少なくても目標は押さえておきましょう。

(2)10~15分の模擬授業(教科のケース)

専門教科で単元などは自由に選んで模擬授業を行うケースがあります。他の受験者と差別化ができて、自分らしさを打ち出せるように工夫しましょう。例えば、中学校の国語ではほとんどの受験者が読解教材を取り上げます。そこで、あえて「書写」を選択し行書の授業をしてみるのです。これで合格した人が実際にいます。発想を変えて取り組むことが欠かせません。

(3)当日に試験官がテーマを選んでの模擬授業

内容は特別活動に関するものが、10分程度で講話的に授業をします。臨機応変な対応が必要です。最初が重要で。読書など身近な話題から導入するとよいでしょう。そこから課されているテーマにつなげていくのです。何をどう取り上げるか、結論にどう結び付けるか、学級担任としての力量が問われていることを認識しておきましょう。問題の判断を最後は児童生徒に委ねる、などの工夫をしてもよいのです。日頃から身近な話題、課題を取り上げて、10分間で話題を展開させる練習をしましょう。時間的な感覚も身に付きます。実際の模擬授業はなく、作成した指導案を基に単元の指導計画についての質疑が行われるケースもあります。1学期に実施される授業を指導案にするなどの練習をお勧めします。

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