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児童理解には子供の話にきちんと耳を傾けることが大切だと言われます。あなたは具体的にどのようにしますか。
私は日頃から子供の話をじっくり聞いたり、話しかけたりする場を生かすようにします。授業だけでなく、遊びや清掃、給食など子供との関わりの場を大切にしたいと考えます。子供の話を聞くとき次の3点に気を付けるようにします。まず、その子の立場になってその子の気持ちに共感しながら聴きます。つぶやきや気持ちを受け取れるようにします。その子に深い話をしてもらえるようになります。次に、子供の話を否定せず、なぜそう考えるようになったのか、肯定的な関心をもって聴きます。さらに気を付けることは、話に分からないことがあったならば、そのままにせず聴き直して内容を確かめます。私は子供が話を聞いてほしいと思うときに、きちんと話を聞ける教師を目指します。
この質問はカウンセリングの基礎を押さえているかを問いながら、教師として子供に寄り添った指導ができる人間であるかどうかを見ようとしています。この回答のように技術的な方法を捉えるとともに、教師としての資質を感じさせるようであれば、面接官も好感を持つでしょう。
子供が話しやすくなるように別室に呼んで個人面談をします。問題について子供の話をよく聞き出すようにします。まず、事実を確かめます。そのときの思いや今後の願いについて聞きます。その際、質問を変えて答えやすくなるよう工夫します。問題に関わる情報との関係も聞き出します。問題が解決しないときには、スクールカウンセラーに相談して協力を求めます。
この回答は問題を正しく受け止め答えていません。「耳を傾ける」ことを理解できず、「聞き出す」としています。このような子供への対応では学級経営もうまくいかないでしょう。子供との関わり方の苦手な人物であると受け取られてしまいます。子供との関係づくりや集団づくりの苦手な教師に出会った子供たちは悲劇です。子供は担任の教師を選べませんから。
アドバイザー・塚田亮 元東京都公立学校長
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