ビジネスマナーから面接対策を学ぼう(6)教委との打ち合わせ「電話連絡」のポイントは

ビジネスマナーから面接対策を学ぼう(6)教委との打ち合わせ「電話連絡」のポイントは
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 今夏の試験の結果が発表され、見事合格された方も多いと思われる。今回は、直接面接試験には関係はないが、合格後の教育委員会などとのやりとりに焦点を当て、電話連絡のポイントを見てみよう。合格したからと言って気を抜かないことが需要である。

 (電話連絡)

 合格発表は現在、教委のホームページなどで行われている自治体も少なくない。合格すると、全体の説明会などが開かれ、今後のスケジュールなどが説明される。その後、着任校を決定することなどを目的とした教委や学校との面接が開かれるが、その折には電話でスケジュールの調整が行われることが少なくない。どのような点に注意すればよいのだろう。

 まず、できるだけ電話に出やすい環境をつくっておくことである。いまはほとんどが携帯電話への連絡であると思われるが、勤務先やバイト先ですぐに電話に出られるようにしておくとよい。この時期なので、もう教採試験に合格して来年から教員になることを告げているかと思うが、その関連で重要な電話連絡があることを勤務先、バイト先に伝えて、携帯電話を手元に置いておくこと、かかってきたら出てもいいことの許可を取っておこう。それでも出られないこともあるので、留守録の設定も忘れないようにしたい。

 電話連絡においては、「受け答えは、マナーよく」が原則。また、メモがすぐに取れる準備もしておく。

 かかってきたら、まずは自らの氏名をはっきり述べ、「お電話をいただき、ありがとうございます」と連絡をくれたことへのお礼をしっかり言う。手帳やペンなどを出し、要件はきちんとメモを取る。その内容は必ず復唱して確認を取る。面接は〇月□日の何時にどこへ行けばいいのか、用意するものはあるかなどである。学校に行く場合、最寄り駅や駅からの簡単な行き方を聞いてもよい。

 スケジュールだが、指定された日時にどうしても都合がつかない場合は、その旨を伝えて日時の調整をお願いしてもよいだろう。終わりには、「お忙しい中、ありがとうございました」とお礼を言い、相手が切ってから電話を切るようにする。もちろん終始丁寧な敬語を使い、明るく礼儀正しくひと言ひと言に心を込めて話すようにしたい。「分かりました」ではなく「かしこまりました」と言うようにしよう。

 ここでの面接は、電話も含め合否と関係するものではない。しかし、社会人らしくマナーのよい電話対応を心掛けよう。

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