本番直前情報として、身だしなみなど面接関連ですぐに役立つアドバイスを解説する。
教採試験に臨む身だしなみの原則は次の3点である。
この3原則を踏まえ、もう少し細かく見ていこう。
髪型はさっぱりした感じで、前髪は目に入らないようにする。メイクは健康的に見えることが第一である。ひげはきれいにそる。無精ひげはNGである。
服装の基本は、もちろんスーツ。男性はワイシャツとネクタイ、女性はブラウスまたはワイシャツにスカートまたはパンツ。上品さを忘れないことが重要。しみ、しわ、汚れ、ほつれにも気を付けること。
爪はきれいに切る。手の平を目の高さまで持って行き、爪が見えないように切っておく。これは爪の健康にもよいという。マニキュアはする必要はないが、する場合は透明色など自然な色にする。
靴の基本は黒だが、服に合わせて茶系でもよい。女性の場合、ヒールは3~5センチ程度の高くないものを選ぶ。よく磨いておくことが必要。
マナーはまず形から入ると言われる。それは五感の中でも視覚が大きく使われるからである。しかし、その形には「思いやる心」が伴うことが求められる。慇懃無礼(いんぎんぶれい)という言葉があるように、人は相手の態度や言葉から「心」を感じ取ることができるので態度や動きには十分注意する。
動きに関する留意点は次の通り。
あいさつでお辞儀をする場合の留意点を見てみよう。まず肩の力を抜いて背筋を伸ばす。女性はかかとを付け、つま先はこぶしが一つ入るくらい広げる。男性はかかとが少しくらい開いていても構わない。手は軽く前で重ねるが、男性は身体の横でも構わない。面接官に笑顔で「よろしくお願いします」と言い、ゆっくりお辞儀をする。
ポイントは1、2、3と少し早めにお辞儀をし、4でしっかり止め、5、6、7、8とゆっくり身体を起こす。腰から背筋、頭は真っすぐ、お尻をやや後ろに引き、視線は床の斜め前を見る感じにする。