2次試験では、模擬授業がよく行われる。学生の受験者は、経験や練習する機会が少ないと思われるので、あらかじめ流れを知っておくとよいだろう。簡単にいうと模擬授業とは、実際に教壇に立ったと想定しての授業シミュレーションである。実施形態は自治体によって異なるが、会場には教壇と黒板が用意され、児童生徒が目の前にいると想定して行うのが一般的である。「代表的な模擬授業の流れ」を示しておく。
控室
▽面接カードなどがある場合は記入する
▽ここで課題が出された場合は、構想をまとめ、メモをしておく
▽身だしなみをチェック
入室
▽名前が呼ばれたら、はっきりと返事をする
▽ノックをして、返事があったらドアを開け
入室
▽お辞儀をしてから所定の位置へ
模擬授業
▽面接官の指示に従い、授業を行う
▽まずは、自己紹介。「受験番号○○○番、小学校を希望している○本□美です」などと受験番号、氏名を言う(大学名などを入れてもよい)
▽大きな声で、「よろしくお願いします」。あいさつから始める
▽明るく、大きな声で、演技をする
▽児童生徒が目の前にいるつもりで行う
・声を掛け、指名し、答えを聞き、褒めたりする
・「分かった人は手を挙げて」「○○君、分かる?」「そう正解だよ、よく分かったね」「A君、どう考える?」(誰も座っていない座席に声を掛け、反応があったように振る舞う)」
▽黒板やチョークをきちんと使う(ホワイトボードの場合もある)
▽時間が短いので、要点を押さえた展開にする
▽終わってもすぐに教壇から降りない。コメントをくれることがある。黒板もすぐには消さない
▽終了したら「ありがとうございました」と言う
面接
▽引き続き面接がある場合は、模擬授業の要点などにつき質疑応答がある
▽敬語を使って、ていねいにはっきりと受け答えする
退室
▽ドアの前でお辞儀をして退室する
・次の指示があるまで待つ