面接官にどう対応 会話を楽しめるかがポイント

面接官にどう対応 会話を楽しめるかがポイント
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 2次試験の中心は面接である自治体が多い。ここでは、面接官との会話に焦点を当てて面接対策を見てみよう。

来年の校長かもしれない

 2次試験の面接官は、当該自治体の小中高校の現役の校長、副校長、教頭などの管理職が務めることが多い。面接官を担当することになった管理職は試験の前に集められ、事前の打ち合わせが行われる。教育委員会から求める教師像や面接でチェックしてもらいたい重点ポイントが説明される。それに基づいて面接を行っている。

 教育現場の実情に即したものであるから、面接官である校長は「この人物に自分の学校の子供たちを任せていいかどうか」「担任として学級を任せてよいか」を合否の最も重要なポイントにしていると言ってよいだろう。小学校は、学級経営、学習指導など学級担任にかかる責任が重い。次年度、自分の学校にこの受験者が配属される可能性もある。校長としては、自分の学校経営の中で、一つの学級をこの教員に任せられるかどうか、これがポイントである。このことを踏まえて、面接に臨もう。

話を聞き、面接に集中する

 具体的に、面接で重要なことは何か。それは「話をきちんと聞けるか」「面接に集中しているか」である。面接は誰でも緊張するし、あがってしまう。これは仕方がないことである。それでも「面接に集中」できていればよい。質問されていること、何を聞かれているのかということに集中していることが求められる。受験者の中には面接官が聞いたこととは、ずれた回答をする者が案外少なくない。校長としては、実際の学校現場で自分の指示などをしっかりと聞くことができるかどうか、また児童生徒の話をしっかりと聞いて上げることができるかどうか、こういう点が判断のポイントとなる。

面接官の表情を捉えて

 面接は、当然コミュニケーションである。相手に合わせた会話をすることがコミュニケーションの基本であるから、面接でも面接官の反応、変化に合わせた会話をすることが求められる。合格する人は、面接官に合わせた対応ができているという。

 どういうことかと言うと、しっかりとした敬語で引き締まった会話をする場面と親しみを込めた言葉でフランクな雰囲気で会話する場面を上手に使い分けられるということである。

 難しいと思うかもしれないが、面接中の面接官の目を見て、表情の変化を感じ取るようにすればよい。「もっと話を聞きたいと思っているか」「もう聞きたくないと思っているか」「どのような話し方をしてほしいと思っているか」これらを表情の変化から感じ取りながら、それに合わせた対話をしていくのである。

伸び伸びと「会話を楽しもう」

 そして、できるだけ「会話を楽しもう」とすることが大事である。面接を試験であると考えるとどうしても緊張するし、委縮して用意してきた回答を話せないまま終わってしまう。面接は来年一緒に仕事をするかもしれない校長と一足先に会話ができる楽しい場であると捉えたい。そうすれば伸び伸びと会話ができるようになり、高評価につながることになる。

 緊張が解ければ、脳の情報処理速度も速くなり、スムーズに会話できるようになる。面接官の質問は会話の題材を示してくれたのだと思い、面接官と言葉のやりとりを楽しむようにしたい。

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