あなたの自己PRをしてください。あなたのどのような点が教職に向いているのか、を含めてお願いします。
私は、子供が好きで地域の野球チームのコーチをしてきました。子供とのコミュニケーションの取り方やフットワークの良さには自信があります。目の前の子供たちの反応を予想しながら教材研究をします。子供たちが主体的に活動できる学習活動の場を作ります。
また、子供への声掛けをしながらつぶやきにも耳を傾けられます。友人関係にも気を配り仲の良い学級を作ります。先輩の先生に授業を観ていただき、指導を受けて授業改善に力を入れます。
この回答は、自分の経験や教師像をもとにして話しています。教育への強い思いが伝わってきます。
自己PRは次の3つの視点で考えるとまとめやすくなります。1つは自分の性格、特技、ボランティア活動などの実体験を生かした内容をもとにしてまとめます。もう1つは、教育への強い熱意(志望動機や教師像)などをもとにします。3つ目は両者をもとにまとめる方法です。教育への熱意を伝えられるチャンスです。もう一度あなたの面接票を見直し推敲しましょう。
私は放課後児童クラブの指導員をした経験があります。
子供と遊んだり、学習の支援をしたりしてきました。いろいろなタイプの子供に会えてとてもよかったです。活発な子、おとなしくてなかなか遊びの仲間に入れないでいる子、集中力のある子、ない子などです。どの子供も声掛けをすると遊びの仲間に入って楽しんでいました。宿題の支援もしてきました。この経験を生かします。
実体験を生かした内容をもとにしていますが、最も知りたい大事なところが述べられていません。自分の経験を生かすのはいいのですが、どう生かすかが述べられていないのです。経験をもとにして話すには、そこから得たものが何か、分析や意味付けをして話すことが大切です。
自分がどういう人間で、それを教師としてどう役立てるかを語るのです。あなたのために教育委員会や関係者の方が時間を割いて聞いてくれるのです。教育への思いを力強く語れるようにしておきましょう。
元東京都公立学校長・塚田亮