(株)tobiraco(トビラコ)代表
漢字を覚える方法は一つではありません。漢字を書いて覚えるのが苦手な子のために、書かずに漢字を覚えられる教材を2つ紹介します。 1つ目は、「ミチムラ式漢字カード」です。漢字をパーツの組み合わせと捉え、パーツを唱えて覚えます。例えば、「喜」であれば「じゅう、まめ、くち」というようにです。
読み書き困難の原因はさまざまです。支援もまた子どもによって違ってきます。今回紹介するのは、「脳のトレーニング」として開発された「カラーマスノート」(一般社団法人日本医療福祉教育コミュニケーション協会)です。
発達障害の子の困り事は、3つに分かれるそうです。①入力の困難(見る、聞くなど)②出力の困難(話す、書くなど)③頭の中の整理の困難--です。
ボールが体に当たるととても痛いと感じる子がいます。人の痛さは主観です。先生の「大丈夫だから」という言葉による対応では解決できません。ボールを痛いと感じる子にとって、ドッジボールやサッカーは恐怖の時間でしょう。ボールを使った競技には参加させず、「見学」という選択もあるのかもしれません。
リコーダーが苦手で音楽の授業を憂鬱(ゆううつ)に感じている子は少なくありません。苦手な理由の一つは、リコーダーの表面のつるつるです。穴をふさぎにくく、ふさぎきれずに音が漏れてしまうことがあるからです。手先が器用でない子や目と手の協調運動がうまくいかない子にとって、楽譜を見ながら小さな穴をピタッとふさぐのは至難の業です。
授業中に子どもが席を立ち歩く理由はさまざまです。中には、じっと静かに座っていることが苦痛で、刺激を求めて立ち歩いてしまう子もいます。ここで言う「刺激」とは感覚刺激のことです。立ち歩かないまでも椅子をガタガタさせたり椅子ごと後ろに反り返ったりしてしまう子、貧乏揺すりが激しい子もまた感覚刺激を求めています。
叱られたり責められたりするばかりだと、人は自己肯定感を保てなくなります。
外国籍の児童生徒が増えています。公立学校で日本語の指導が必要な児童生徒の数は、10年前の約1.8倍(約5万8000人)に上ります(文部科学省「2021年日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査」より)。
発達のまちまちな子どもたちが、協力し合って達成感を得るにはどうするか――。いつもこのようなことを考えている特別支援学校の先生に、教えていただいた市販の教材があります。「カードゲームNuruca~ヌルカ~」(北星社)です。
今号から10回にわたり、支援の手だてとなる教材や教具を紹介していきます。一つでもお役に立てるものがあれば幸いです。 私はtobiraco(トビラコ)というネットショプを運営し、発達を支援する教材・教具や生活用具を開発・販売しています。以前は、書籍や雑誌の編集をしていました。
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