自己調整学習は「学習者が学習過程において、メタ認知、動機付け、行動に積極的に関与する学習」(バリー・J・ジマーマン 1989)と定義されています。これは、学習者が学習中に自らの動機付けや行動を確認・調節し、調整していくということだと解釈できます。このように解釈することで、自己調整学習は子どもたちが一斉指導で学びながら動機付けを調整したり、自由進度で学びながら行動を調整したりする学びであることが分かります。同時に、子どもたちが学習を調整するためには、一斉指導や自由進度で学びながら学習を調整するすべである学習方略を身に付けていかなければ、自らの学習を調整することは難しいということも分かります。