(鉄筆)憲法記念日を話題に……

5月3日、子供のいる家庭では憲法記念日を話題にしただろうか。「国民の祝日」である憲法記念日は「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」日である。単なる連休の1日ではない。

街では例年のごとく改憲、護憲双方の立場から憲法について考える集会が開かれていた。コロナ禍のためオンライン配信を活用した意見表明や、国会前での集会の模様が報じられていた。新聞各社は与野党の憲法改正の是非に関する考え方、第9条の問題、緊急事態条項の内容などについてしっかりと報じていた。

気になったのがテレビ報道であった。ニュースの中での報道はあったが、番組として見る限り、NHKの「憲法記念日特集『新型コロナと憲法~問われる“個人の自由”~』」1本であった。残念である。

いわゆる「記念日」は数多く存在し、現在、2272あるそうだ。憲法記念日はこれらの一般的な記念日と一緒くたに考えるものではないだろう。先のNHKの番組では「憲法第13条全ての国民は、個人として尊重される。生命、自由、及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」などについて取り上げ、飲食店などの営業の自由とコロナ禍での自粛という公共の福祉との関係の問題を掘り下げていた。

憲法を具体的に考える、よい問題であった。社会科で憲法を学ぶ小学6年生にも考えさせたい内容であった。憲法記念日くらいテレビ各局でこのような番組を組み、家族で考える機会を作ってもらいたいものだ。