スポーツとごちゃまぜな社会 北澤豪さんが教員に呼び掛け

スポーツをきっかけに「ごちゃまぜ」な社会の実現を――。日本ユニセフ協会は2月25日、元サッカー日本代表の北澤豪さんらが出演し、インクルーシブな社会を実現するために、障害の有無にかかわらず、さまざまな人が一緒にスポーツを楽しむ意義を語り合うトーク番組「スポーツが実現する『ごちゃまぜ』な社会」をYouTubeで公開した。番組収録にあたり、北澤さんはパラスポーツを学校教育でも積極的に取り入れることを呼び掛けた。

スポーツを通じてごちゃまぜな社会を考えたいと語る北澤さん(YouTubeから)

2018年にユニセフは成長と発達を助ける機会として、スポーツ団体や教育機関、企業などが連携して、全ての子供にスポーツを楽しむ場を提供するための行動指針をまとめた「子どもの権利とスポーツの原則」を発表。これに日本障がい者サッカー連盟会長を務めている北澤さんが賛同したことをきっかけに、北澤さんが提唱している「ごちゃまぜな社会」をテーマにした番組作りが企画された。

番組収録で北澤さんは「障害者のスポーツと健常者のスポーツが分かれてしまっているが、スポーツはそもそも誰もが楽しむもの。その世界が『ごちゃまぜ』になれば、『ごちゃまぜの社会』が当たり前になるのではないか」と問題提起し、実際に北澤さん自身が、ルールを工夫するなどして、障害者と健常者や、年齢差のある人同士など、さまざまな人が一緒にサッカーを楽しむことで、徐々にお互いのことを理解し合えるようになり、「ごちゃまぜ」の理由を理解できるようになると話した。

番組には北澤さんと、キャスターのジョン・カビラさん、ユニセフ職員でアトランタ五輪競泳日本代表の井本直歩子さんがナビゲーターとなり、障害の有無にかかわらず、あらゆる人が一緒にスポーツを楽しむ取り組みの可能性を語り合った。

また、ビデオメッセージを寄せたマラソンランナーの有森裕子さんは、スペシャルオリンピックス日本理事長として、知的障害のある人と健常者が一緒にスポーツをする「ユニファイド・スポーツ」の意義を紹介。室伏広治スポーツ庁長官や元サッカー日本代表の長谷部誠日本ユニセフ協会大使もビデオ出演した。

収録後、北澤さんは学校現場でこうした取り組みを推進していくことについて、「パラアスリートの人が積極的に参加することで、リーチを広げることになる。彼らの行動が、その競技の楽しさを知るきっかけになると思うので、学校で地域にそういった人たちがいるのかを確認し、その人たちと協働できることはあるのではないか」と、身近にいるパラスポーツ選手らと連携していくことをアドバイス。具体的な例として、ブラインドサッカーの選手らとの交流を通じて、しゃべることによるコミュニケーションの重要性に気付けることなどを挙げた。

番組はユニセフYouTube公式チャンネルで視聴できる。

次のニュースを読む >

関連