中学生は携帯電話の方が文字を速く入力できる――。そうしたデータが9月14日に、NTTドコモが運営するモバイル社会研究所が公表した「モバイル社会白書2021年版」で示された。
同白書によると、自分専用の端末としてスマートフォンを所有している割合は、中学1年生が60%、中学2年生が54%、中学3年生が60%で、中学生の6割程度が自分のスマホを持っていた。タブレット端末は2~3割程度、パソコンは2割程度で、中学生にとって身近なICT機器はスマホであることがうかがえる結果となった。
その上で、主要なSNSなどのウェブサービスの利用状況を尋ねたところ、YouTubeを毎日利用しているのは半数以上、LINEは関東・近畿地方では7~8割、その他の地域では約5割、ツイッターは約1割、Instagramは約2割、TikTokは約3割だった。また、半数ほどが毎日、スマホやタブレットでゲームをしていた。
さらに2割ほどが毎日、学校や塾の宿題、普段の生活で疑問に思ったことについて、インターネットで調べたり、動画を見たりしていると答えた。
保護者に対し、子どもがICT機器で10秒に5文字以上入力できるかを聞いたところ、中学生では、携帯電話は6~8割だったのに対し、パソコンは約3割にとどまった。
同調査は、全国の小中学生とその保護者を対象に、昨年9~10月に1100世帯を抽出して実施した。