コロナで子どもの学力低下 4割近い生活困窮世帯が懸念

 コロナ禍の影響で、生活困窮世帯の4割近くが、子どもの成績が落ちたり、授業が分からなくなったりなどの学力の低下を感じている――。そうした結果がこのほど、子どもの教育格差の問題に取り組むチャンス・フォー・チルドレン(CFC)によるアンケートで明らかとなった。子どもの学習や教育に関する困り事で最も高かったのは、部活動や学校行事の中止・縮小といった体験機会の減少で、7割の保護者が選んでいた。

子どもの学習や教育に関する困り事(複数回答)

 アンケートは小学生から高校生の子どもがいて、CFCが生活困窮世帯向けに提供している、子どもの学習塾や習い事などで利用できるスタディクーポンの申請をした保護者に実施。2月21日~3月25日に、1902人がウェブアンケートフォームから回答した。

 アンケート結果によると、新型コロナウイルスの発生によって、約半数の49.8%が「現時点ですでに世帯所得が減少した」と回答。さらに24.8%は「現時点で世帯所得は減少していないが、今後減少する可能性がある」と答えた。所得が約5割以上減少した世帯は13.7%を占めた。

 子どもの学習や教育に関する困り事を複数回答で尋ねると、最も高かったのは「部活動・クラブ活動・学校行事の中止または縮小」で70.3%、次いで、「学校外での体験機会の減少(文化・スポーツ活動、キャンプ、イベント等)」の51.6%が続き、学校内外の体験機会の減少を挙げる声が多かった。

 また、「学習意欲の低下または学習習慣がなくなった」(40.6%)や「学力の低下(成績が落ちた、授業が分からない等)」(37.3%)など、学習意欲や学力の低下への懸念も指摘された。

【お断り】2022年8月1日にチャンス・フォー・チルドレンが同調査の数値訂正を発表したため、記事中の数値についても訂正後のものに改めています。

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