本連載の第1回で「校内研究の在り方に正解はない」ことをお伝えしました。数年前に行った「哲学対話」をきっかけとして校内研究の在り方そのものを問うことから始まった横浜市立保土ケ谷小学校の研究の特徴を一つ挙げるとするならば、教職員一人一人の「当事者性」に根差した研究であるということです。教師の学びはどうあるべきかを問い続け(第1~4回参照)、また学校長児童指導専任・事務職員・栄養教諭・技術職員・保護者などを含めた「当事者の探究」を手探りで行ってきました(第5~9回参照)。連載の最後は教職員はもとより、「保護者」も校内研究において当事者として探究した実践と「個別最適な校内研究」の総括についてお伝えします。