奈良県公立小学校教諭
「自己選択」と「自己決定」を重視する教育活動の成果は、すぐには現れにくいものです。一方で教師主導の教育は、短期的には成果が見られることが多いものの、長い目で見ると問題を生じさせることもあります。
最近、「学級づくりが難しくなってきている」といった声をよく聞きます。これまでの教育は、教師の指示に従って子どもたちが一律一斉に動くことが前提でした。しかし、これから日本が目指そうとしている教育は、個々の子どもの能力や興味に合わせて、柔軟な学びを重視しようとする教育です。
今回は、「授業の行事化」と「宿題やテストのゲーム化」の実践方法を紹介します。
子どもたちが主体的に学ぶためには、興味や関心を引き出し、「楽しい」と感じさせることが重要です。しかし、現実には授業中に退屈そうにしている子どもたちも少なくありません。授業が楽しくなければ、学ぶこと自体が楽しくないと感じるようになってしまいます。
今回は「秩序」を醸成するために大切にしている4つのポイントを紹介します。
子どもたちをもっと信じて、自由にさせてあげてください――。こう言うと「何でも許すと子どもたちになめられる」「学級が荒れる」という心配の声が多くの教師から上がるでしょう。
これまでの日本の教育は、教師の指示や定められたルールに従わせることを重視してきました。明治時代以降、日本は欧州やアメリカなどの先進国を手本に国づくりを進め、戦後もアメリカをキャッチアップモデルとして、世界有数の先進国に成長しました。しかし、この成功に安住した結果、日本の教育は社会の変化に対応してきませんでした。
今、学級づくりが難しくなっています。その原因の一つが「GIGAスクール構想」です。この構想では、全ての子どもにタブレット端末を配布し、「個別最適な学び」を目指しています。確かに、端末の配布は子どもたちの学習の個別最適化を進める大きな一歩です。一方で、この変化を厄介なものだと感じている教師も少なくありません。
教師が子どもをコントロールしようとするマインドを手放す――。このことが令和型学級経営において大切です。この重要なヒントが、実は「学級づくりが難しい」と呼ばれる学校にあったのです。
初めまして。奈良市の小学校で教員をしている小野領一です。校区からは薬師寺や興福寺の五重塔が見え、日々歴史や文化を感じています。
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