音声と文字を連動させた小学校外国語活動向け提示用デジタル教材

三省堂

三省堂(株)三省堂はこのほど、小学校外国語活動向けの提示用デジタル教材『チャンツとチャンクで身につく音感(おとかん)キッズクラウン場面で話せる英単語』を発売する。

次期学習指導要領下での外国語・外国語活動では、小学校中学年で「聞く」「話す」を中心とした活動型、高学年で「読む」「書く」を段階的に加えた教科型になり、600~700語程度の語彙数を扱うことが求められる。従来の歌、会話など音声中心の活動に、文字を使った「読む」「書く」が加わることで、インプットされた音声と文字が合体し、はじめて言語が定着することになる。

言語習得の第一歩は音声。文字学習が始まっても、常に音声を伴わなければならない。十分な音声のインプットがあれば「読む」「書く」も、速度やリズムを崩すことなくできる。学習者は頭の中で聞こえてくる「音感(おとかん)」を使って「読む」「書く」を、そしていずれ文法の問題も感覚で解けるようになってくる。

語彙学習教材の一つとして、辞書の役割は大きい。この教材は豊富な音声、イラスト、動画を使って感覚的に語彙を習得する工夫をしている。

1.視覚的に使用場面をイメージする工夫

約800語を20の場面に分類。各単語はまず、whole(全体画面)で使用場面の中で見せ、次にpart(部分画面)でその単語の形、意味を確認する。例えば「dog」は大分類Animalsの中の小分類Pet Animalsに含まれ、家のリビングの場面に掲載されている。他にも、「cat」「hamster」「rabbit」などが登場し、一つの画面でペットに関するさまざまな会話を引き出すことができる。

2.「音感」をつけて会話する工夫

単語を会話に発展させるため、チャンク(2、3単語のまとまり)や英文の音声を主な単語につけた。「dog」では、「Dogs say bow-wow.」、そしてクイズの問題文である「I’m a friend of people.I like to chase cats. I say bow-wow. Who am I?」が聞ける。このように単語の定義を簡単な英語で説明する英英辞書の要素も含めた。

さらにリズムを作り出す「音の山」を意識させるため、チャンクや英文の強勢部分を赤字で表示。赤字をリズムに合わせて拾い読みする速読法が、音声から文字へのスムーズな移行を可能にする。

動詞も「音感」を使った学習法が有効。単語学習で動詞の現在形を繰り返し覚えても、なかなか会話はできない。そこで、「cut the paper」「draw the picture」「fill in the blanks」など、小学生向けの動詞チャンクを作って掲載している。動詞+冠詞+名詞を組み合わせたチャンクに慣れると、動詞+目的語の文型や、冠詞の有無など文法の「音感」もつく。

小・中・高の一貫した英語教育を確立するには、小学校での音声の基礎作りが重要。そのため音声と文字を連動させる教材は、ますます必要になる。この教材は「音感」をつける辞書として、今後も進化させていきたい。(文責:下薫・マジカルキッズ英語研究所)