教育新聞 特約記者
大学在学中に「ミツカルセンセイ」を立ち上げた小谷瑞季さんだが、自身は教育学部の学生ではなく、教職課程の履修もしていない。そのような立場の大学生が、なぜ教員の問題に関心を寄せるようになったのか。インタビューの最終回では、小谷さんのこれまでの歩みを掘り返しながら、問題意識の原点を探った。
大学在学中に教員不足の問題を知り、教員向けの求人サイト「ミツカルセンセイ」を立ち上げた小谷瑞季さん。教員不足問題が一向に改善に向かわない中、どのようなソリューションを構築・提供することで、この問題に切り込もうとしているのか。インタビューの2回目では、「ミツカルセンセイ」の具体的な仕組みについて聞いた。
深刻な教員不足問題に、今夏、これまでにないアプローチで解決に挑む一つのプロジェクトが始動した。求人サイト「ミツカルセンセイ」は、教職に興味のある人たちと自治体・学校を新しい仕組みでマッチングするもので、これまでの「講師バンク」による非正規教員の雇用システムに一石を投じるものだ。
日本の学校の長所を挙げつつ、今後乗り越えるべき課題も指摘する西村カリンさん。フランスと日本の両方の社会を見てきたジャーナリストとして、2人の息子を育てる母親として、日本の学校教育をどのように見ているのか。インタビューの最終回では、教員不足やデジタル化など、最新の教育トピックについての問題意識を聞いた。
日本に来てから20年以上、フランス人ジャーナリストとして日本について多くの記事を書き、著書を刊行してきた西村カリンさん。どのような経緯で日本に興味を抱き、日本に移り住んで、記者として仕事をするようになったのか。インタビューの第2回では、西村さんの幼少期から現在に至るまでの歩みを聞いた。
首相官邸の記者会見で「空気を読まずに質問するジャーナリスト」として、注目される西村カリンさん。今年5月に、自らの子育て経験を基にした著書『フランス人記者、日本の学校に驚く』を刊行し、日本の教育界にも一石を投じている。小6と小1の息子を公立学校に通わせている西村さんに、インタビューの第1回目では、日本の学校教育に感じた「長所」や「課題」について聞いた。
17歳でフリースクールの代表理事に着任して丸4年、いろいろなタイプの子どもたちを見守り続けてきた長村知愛さん。標準的なライフコースからは外れる形で、異例とも言えるキャリアを歩んできた21歳の若者に、現代の学校教育はどう見えているのか。インタビューの最終回では、日本の学校教育に対する課題意識やこれからの目標などを聞いた。
17歳でデモクラティックスクールASOVIVA!の代表に就いて以降、子どもたちを見守り続けてきた長村知愛さん。自身は小学5年生の頃に家に引きこもり、約6年後にASOVIVA!を開校するまでは、中学校にも高校にも行かなかったという。先が見えない日々をどのような思いで過ごしてきたのか。インタビューの2回目は、スクールが開校に至るまでの長くつらい道のりにスポットを当てた。
大阪府の南部、豊かな自然が広がる河南町の古民家に、7~17歳の28人の子どもたちが集う「デモクラティックスクール」がある。その名の通り、子どもたち自身の手で「民主的に」運営されるフリースクールで、今年で創立から丸5年を数える。運営母体であるNPO法人ASOVIVAで代表理事を務めるのは、17歳の若さで着任して以来、子どもたちを見守り続けてきた長村知愛さんだ。
京都大学複合原子力科学研究所の中村秀仁さんは、自身の専門である放射線の研究に従事する傍ら、中高生を対象とした科学教室の開催などにも力を注いでいる。その背後には、どのような思いがあるのか。インタビューの最終回では、未来を担う子どもたちに期待すること、今後の研究者としての目標などについて聞いた。
今春、大阪府にある私学・大阪高校で、約2000人の生徒を巻き込む形で一つのプロジェクトがスタートした。「Nプロジェクト」と名付けられたその取り組みは、生徒たち一人一人に科学の面白さを伝え、科学的リテラシーを涵養することを目指している。仕掛け人は放射線の研究者であり、同校の卒業生でもある京都大学複合原子力科学研究所の中村秀仁さん。
先天性の脳性まひで手足と言語に障害のある三戸学教諭だが、ICTや協働的な学びを取り入れながら、生徒たちに学力の定着を図ってきた。今年度は、週に22コマもの授業を受け持ち、校務分掌でも大きな役割を担うなど、職員室の中でも存在感を放っている。一方で全国に目を向ければ、障害を抱えながら働く教員は決して多くはない。こうした状況を三戸教諭自身はどう見ているのか。
秋田県五城目町立五城目第一中学校の三戸学教諭は、得意な数学を仕事にしたいとの思いから、地元秋田で数学科の教員となった。それから20年以上、1級1種の障害を抱えながらの教員人生は、困難に満ちたものであったに違いない。第2回では、三戸教諭のこれまでの歩みを振り返りながら、学校教育に寄せる思いに迫った。
秋田市から車を北へ走らせること約1時間、干拓で有名な八郎潟の近くにある秋田県五城目町立五城目第一中学校で、一人のベテラン教諭が奮闘を続けている。手足や言語に障害を抱えながら、数学教諭として教壇に立ち続ける三戸学教諭だ。20年以上にわたり、数々の障壁を乗り越えながら続けてきた教員人生の背後には、どのような思いがあったのか。
近年、テクノロジーは凄まじい勢いで進化を続けている。中でも2022年にリリースされ、世界中で話題を席巻している「ChatGPT」の登場は、教育界を劇的に変える可能性があるとソニー・グローバルエデュケーション会長の礒津政明さんは話す。テクノロジーのさらなる進化が、学校や社会にどのような変容をもたらすのか、インタビューの最終回では今後の展望を聞いた。(全3回)
話題の本『2040 教育のミライ』の著者である礒津政明さんは、高校時代から日本の未来に危機感を抱いていたと話す。そして、その思いは学校教育への問題意識とリンクする形で、現在のキャリアへとつながっている。インタビューの2回目は、自身の子ども時代を振り返ってもらうとともに、ソニー・グローバルエデュケーションでの事業活動とそこに込めた思いを聞いた。(全3回)
2040年の社会はどう変わっているのか――。そんな視点から必要な教育の在り方を論じた書籍『2040 教育のミライ』が、教育界で反響を呼んでいる。最先端のデジタル技術の活用法から大学入試制度の問題点まで、忖度(そんたく)なしに切り込んだその内容に、気持ちを揺さぶられたと話す教育関係者は多い。
モンテッソーリ教育の著書を出すなど、日本でその伝道師的な役目を果たしてきたあべようこさんだが、昨年には自らが主宰する教室「モンテッソーリ・ファーム」を開設した。現在は約30人の子どもたちが教室に通い、多様な教具を使いながら能動的に学んでいる。「いずれはモンテッソーリ小学校をつくりたい」と話すあべさんに、インタビュー最終回では現在の活動やこれからの目標について聞いた。(全3回)
現在はモンテッソーリ教師として活動するあべようこさんだが、大学時代には「ポンキッキーズ」の歌のおねえさんをしていた経歴を持つ。華やかな世界を離れ、教育者の道を歩んだ背後にはどのような思いがあったのか。インタビューの2回目ではあべさん自身のキャリアに焦点を当て、モンテッソーリ教育に傾倒していった経緯、現在に至るまでの道のりなどについて聞いた。(全3回)
学びの主体性や創造性が重視される中、グーグルやアマゾンの創業者らが学んだとしてモンテッソーリ教育が注目を集めている。日本でもいくつか学べる場所はあるが、いわゆる「一条校」として認可された小学校はなく、詳しいことは知らない人も多い。100年以上も前にイタリアで生まれ、世界各地で展開される教育メソッドとはどのようなものなのか。
「学校を構造から変える」という強い決意の下、数々の改革を推し進めてきた大阪府池田市立北豊島中学校の大坪真哉校長。幾度となく壁に突き当たりながらも、それを乗り越えてこられた背景には、どんな思いやバックボーンがあったのか。インタビューの最終回では改革を総括するとともに、歩んできたキャリアを振り返りつつ、学校教育に寄せる思いに迫った。(全3回)
2020年度に全員担任制を導入した大阪府池田市立北豊島中学校では、その後もPBL型の授業づくりや探究を軸とした修学旅行など、新たな取り組みを次々と展開していった。キーワードは「自律」。生徒はもちろん教職員も、一人一人が当事者意識を持って主体的に動く学校を目指したと大坪真哉校長は語る。
生徒主体の視点から大胆な学校改革を進め、全国から注目を集める学校が大阪府池田市にある。固定担任制の廃止、ICTを活用した「個別最適な学び」の創造、「探究」中心の行事づくりなどを次々と実現させてきた池田市立北豊島中学校だ。フロントランナーとして脚光を浴びる一方、改革の過程では多くの困難に直面したと大坪真哉校長は語る。
学級経営や授業づくりのアイデアを次々と生み出し、SNSなどでも注目を集める愛知県の小学校教員・八神進祐教諭。今年4月からはチェコ共和国プラハの日本人学校に赴任し、新たな道を歩み始めている。人並外れた「アイデアマン」である八神教諭が描く学校の未来、子どもたちの未来とはどのようなものなのか。
ユニークな教具やアイデアを次々と生み出し、ツイッターなどで発信している愛知県の小学校教員・八神進祐教諭。昨年12月に発刊した著書『今すぐ真似したくなる 教室のひみつ道具図鑑』では、「学級経営」や「授業づくり」に役立つ80ものアイデアが紹介されている。インタビューの2回目では、その中から「授業づくり」に関わるアイテムの概要とそこに込めた思い、これまでの歩みについて聞いた。(全3回)
不登校の増加やいじめの深刻化など、子どもたちを取り巻く環境は年々厳しいものとなってきている。そうした中でも、ユニークな教具を次々と生み出し、子どもたちがわくわくする学級づくりを展開しているのが愛知県の小学校教員・八神進祐教諭だ。昨年12月には、『今すぐ真似したくなる 教室のひみつ道具図鑑』を出版するなど注目を集める八神教諭に、インタビューの1回目では「学級経営」に関わる教具の数々と、そこに込めた思いを聞いた。(全3回)
PBL型の学習活動を通じて生徒たちの学力や非認知能力を高めるなど、全国的にも注目を集める大阪市立新巽中学校。2020年度からは教育活動にeスポーツを取り入れるなど、新たな試みもスタートさせている。「VUCAの時代」を生きる子どもたちに、どんな力を育もうとしているのか。
非認知能力の育成を目指し、PBL型の学びを各学年で実践している大阪市立新巽中学校。その取り組みは全国的にも注目を集めているが、数年前までは問題行動が目立ち、学力も市で最下層に入るような状況だったという。そんな同校が、いかにして注目校となったのか。
教育界では非認知能力が注目を集めているが、定義が曖昧なまま実践されている感も否めない。そうした中、大阪市立新巽中学校では非認知能力を含めた資質・能力を「しんたつ11のスキル」と定義し、生徒たちに養いたい力を明確にした上で、多彩なPBL型の学びを展開している。
大手飲食店時代のノウハウを生かしつつ、「教育の生産性改革」を進めてきた京都府八幡市立有都小学校の坂本良晶教諭。学校の働き方改革に新風を吹かす一方、日々の授業においては「信じて任せる」指導を通じ、子どもの主体性を伸ばすことを意識してきた。実際に日々どのような授業が行われているのか、プロジェクト型で進める音楽科の授業を取材し、その狙いなどを聞いた。(全3回)
ベストセラー『さる先生の「全部やろうはバカやろう」』を発刊後も、ツイッターを中心に学校の生産性改革について発信し続けてきた京都府八幡市立有都小学校の坂本良晶教諭。コロナ禍を経た現在、改革は次なるステージを迎えているという。「毎日午後5時には退勤する」と話す坂本教諭の日々の仕事ぶりを取材し、公立学校教員の働き方について考える。(全3回)
「さる先生」の異名を取り、ツイッター上で3万6000人ものフォロワーを持つ京都府八幡市立有都小学校の坂本良晶教諭。大手飲食チェーンの店長として全国1位の売上を記録した経験を基に、2019年に発刊した著書『さる先生の「全部やろうはバカやろう」』は、2万部を超えるベストセラーとなり注目を集めた。
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